プラトン学園は30年前 寶槻徹代表により 東京都三鷹市で誕生しました。
とてもユニークな教育方針で講師には、奥泉光(芥川賞受賞作家)や石井公成(駒澤大学教授)関口和一(日本経済新聞社産業部編集委員・論説委員)等が就任し学校のカリキュラムとは一線を画した面白い教育を実施していました。
ある年の国語の授業は、高校生から小学生まで川柳だけを教えることになります。先生は「『寝床の中で茶を恨む』さてここはどこでしょうか、上の句を考えてみましょう」と始まります。(答え『川止めや』)意外と面白いのは高校生の方が答えに到達するまでの時間がかかり、小学生はあっという間に「ここは宿屋だ」と発見します。またある夏休みは2週間、志賀高原地帯で合宿(ただしその間に「勉強」は一切無し)をしたり、音楽の得意な学生やプラトン学園の卒業生の大学生が指導してコーラスの練習をしたり、チームに分かれて演劇を考えたりと今日学習塾で行われている詰め込み反復・ドリル教育は全く行いません。そして、子供たちは活き活きと学ぶ姿勢を身に付け、数多くの生徒が東大、京大、ハーバードやオックスフォードなど難関校に進学しました。その様子は日経新聞の交遊抄卒業生に沼尻竜典
さん(びわ湖ホール芸術監督、桐朋学園大学音楽学部指揮専攻教授、ドイツ・リューベック歌劇場音楽総監督)が思い深く書いておられます。
京都で復活したプラトン学園は30年前と同じ学習方法で、学校・塾からは時間と手間がかかると見過ごされている「音読」「暗唱」「書き写し」で、「自主性の涵養」「想像力向上」「思考力育成」を行っています。自ら考えることが出来る能力、その基本となる言語能力の涵養、生きる力を身につけることこそプラトン学園が目指す教育です。