プラトン学園では難関大学のための受験指導を得意としています。かといって「できる生徒」のみを相手にするわけではありません。受験は知識量だと思っている生徒が多いですが、そうではありません。ある程度の大学であれば知 識問題で受かりますが、難関大学となるとそうはいきません。難関大学に受かるためには根本的な言語能力、コンテンツ力が必要となります。例えば京大の英語などは、日本語訳を読んでも基礎教養がなければ、なかなか理解できません。

また難関大学では思考力を問う問題が大半を占めます。しかしただ授業を聞き、問題集を解くだけのドリル学習では思考力はつきません。本当に学力をつけるためには根本的に勉強に対する姿勢を変える必要があります。

勉強はだれでも出来るようになります。そのために必要なのは以下の3つです。


志を持って自ら学ぶ

授業を聞いて、出された課題をただこなすだけの勉強ではなかなか出来るようにはなりません。受動的態度を捨て、自ら積極的に学ぶことで、驚くほど勉強が出来るようになります。プラトン学園では自ら学ぶ自立的学習法のノウハウを教えています。


方法論を学ぶ

せっかく勉強する意思があっても、勉強が出来るようになりたいのに勉強法がわからない、という問題を多くの生徒が共通して持っています。やる気があっても明確な方法論とその目的がはっきりしていなければ勉強は行き詰まってしまいます。プラトン学園では勉強が出来るようになる方法を確立しています。この方法で、多くの生徒が一流大学に合格しています。


知的探究心を持つ

受験で求められる知識は断片的で、面白くないものに感じられがちです。しかしその一つ一つには歴史があり、共通性があります。数学、物理、化学はその発展の中で密接に関係性があり、日本史、世界史、地理もその歴史的流れの中に面白さがあります。物事の関連性や歴史のダイナミズムを知ることで勉強が面白いものとなります。受験で使わない科目であっても教養として身に付けることでコンテンツ力がつきます。難関大学を目指すにはコンテンツ力が必須です。また、基礎教養のない生徒は大学で伸びません。受験を超えた教養教育こそわれわれプラトン学園の目指すものです。


勉強法

英語の勉強法

理系も文系も大学受験では英語の出来が合否を左右すると言っても過言ではありません。しかしどうすれば英語ができるようになるのか。単語や文法知識を知っているということは大事なことですが、英文を本当に理解し、入試問題で高得点を狙うためにはそれだけでは不十分です。英語は音読・暗唱を繰り返すことで出来るようになります。ノートに書いてばかりでは出来るようにはなりません。文法や単語を知っていることは大事なことですが、それだけでは本当に英語が出来るようにはなりません。

やはり語学の基本は音読・暗誦です。とにかく音読・暗唱を繰り返すことが重要です。1020回ではなく。50100回音読しましょう。自然と暗唱もできます。音読が大事だということはなんとなく分かっていても、多くの生徒はちょっとやっただけで満足してしまいます。音読はとにかくしつこくやる必要があります。

英語が出来るようになるためには、たくさんの英文を音読・暗誦することで英語脳をつくることが重要です。
プラトン学園の英語学習で特に活用しているのが以下三冊です。

「英文標準問題精講」

原仙作著

中山道喜著

旺文社

「読んで覚える英単語 発展編」

金谷憲/LSC研究会 編著

桐原書店

「DUO3.0」

鈴木陽一著

アイシーピー


「英文標準問題精講」は半世紀以上にわたって「原の英標」として多くの受験生に支持されてきた名著です。プラトン学園では初期10日間の50の英文例題を暗唱しています。13ヶ月で達成できます。

英単語は文章の中で覚えるのが効果的です。そして「読んで覚える英単語」は文の量や内容などが適切です。著者の金谷憲氏は宝槻代表の学生時代からの友人です。

DUO」も名著の1つです。1600の重要単語1000の熟語が560本の例文に凝縮されています。索引も見やすく、類義語、反義語などの例も豊富なのでひと通りやればあとは辞書としても使えます。現代英語の習得には最適で、受験を超えても有意義です。

音読がとにかく大事

音読・暗唱で大事なことはまず音読から入ることです。音読の重要性をいくら説いてもみな数回しかやりません。覚える事も大事ですが何回も音読することが特に重要です。幼児が言葉を覚える段階を考えてみればよく分かりますが、彼らはよく意味も分からず、周りがしゃべる言葉をただ真似しています。文法書や辞典を片手に言語を覚える子はいません。

音読すると英語脳が構築され、自然と英語ができるようになります。「理解しよう理解しよう」とする必要はありません。やってみることが大事です。泳ぎ方を覚えても実際にやってみないと泳げるようにはなりません。「畳の上の水練」では意味がないのです。とにかく実際にやる、しつこくやる、繰り返すことが大切です。繰り返しによって脳に刻み込むことが語学学習の秘訣です。

音読・暗唱は誰でもできます。私は今までやれない子をみたことがありません。一見困難に思えてもやると意外と出来るようになります。やった上で文法などやると、すぐに理解できます。

英語と日本語の関係性

英語の音読・暗唱を繰り返すと日本語も出来るようになります。

英語と日本語を行ったり来たりすることで言語能力が鍛えられるからです。

また、現在われわれが使っている言語の多くは英語からきています。江戸時代の日本語と現在の日本語は全然違います。江戸時代、日本は鎖国していましたが、開国によって様々な西洋技術や思想が日本に入ってきました。その技術や思想を日本に伝えるためには日本語に翻訳しなければなりませんが、それが中々難しいものでした。democracyをどう訳していいか分からない、philosophy とは何か。これらを当時の知識人たちが日本語に置き換えていく作業の中で現在の日本語は形作られました。したがって現在の日本語のその背景には英語を中心とした西洋思想が根強くあります。英語をしっかりやることで日本語力も鍛えられます。

プラトン学園で「英文標準問題精講」を重視する理由もそこにあります。今の受験生からすれば古臭い英語で、とっつきにくいと思われるかもしれませんが、あそこにのせられている英文をしっかりと理解することで、日本語力の向上にもなります。


小さい頃から海外で暮らしていた人は別ですが、一般的な日本人が英語を学習する際には、もうすでに日本語が脳に定着しています。様々な思考、特に複雑な思考はまず日本語で行います。その日本語能力の向上なしには難解な英文は理解できません。ある程度のレベルを超えれば英語力とは日本語力は密接に関係してきます。

国語の勉強法

国語力について

国語についても大事なのは音読・暗唱です。様々な文章を音読して覚えてしまいましょう。

また国語力を伸ばすためには「書き写し」が有効です。

書き写しについて

やはり国語は読み書きが大事です。この読み書きとは音読・暗唱・書き写しのことです。書き写しとは、そのまま文章を書き写すことです。原稿用紙に文章をそのまま書くことで国語力は上がります。例えば、明治時代の知識人には漢詩と 外国語と日本語の達人が多数いました。当時はコピー機などないのでみんな本を借りたらそれを書き写していました。もちろん当時の知識人たちは小さい頃から 音読・暗誦を徹底的に指導されていました。
ある程度しっかりした文章であればどんな文章でもかまいません。国語の教科書には多くの名文があるのでまずはその辺りから始めることをお勧めします。プラトン学園では原稿用紙500枚以上を目標にしています。1000枚以上書く生徒もいます。

ただ書き写すだけでなぜ国語力が上がるのか。

書くことは「ゆっくり読むこと」でもあります。

例えば「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。」という文章を書き写す場合、「親」「譲り」「の」「無」「鉄砲」「で」といった風に細切れにいちいち文章をみて書くでしょうか。国語力のレベルにもよりますが、普通は「親譲りの無鉄砲で」「小供の時から」「損ばかりしている。」「小学校にいる時分」「学校の二階から飛び降りて」「一週間ほど」「腰を抜かした事がある」という風にある程度文章の切れ目や意味の切れ目ごとに書いていくのが普通です。人によっては最初は文節できったりするかもしれませんが、慣れていけばしっかりと意味や日本語のリズムごとに書き写すようになります。さらに慣れれば文章や段落ごとに書き写すようになります。

書き写しを行うことで日本語の文体やリズムを体で覚えることができます。

「人の話なら意味がわかるのに文章になるとわからなくなる」といった経験はありませんか。それは文語になれていないからです。口語と文語は違います。書き写しをすることで本もしっかりと読めるようになります。もちろん名文を書き写し、その文体に慣れることで文章もうまく書けるようになります。

数学の勉強法

数学は基本理論を掘り下げて理解することが必要です。教科書をよく読み、公式の証明法までしっかりと学ぶことが必要です。また、多くの数学の出来ない生徒に共通しているのが、「なんのために数学をやるのかわからない」という問題です。数学の奥深さを知るためには科学史とともに学ぶことも重要なことです。数学の奥深さやドラマを知るための動画がこちら。「tanQ Cinema」で検索するとヒットします。
またおすすめの参考書は以下のシリーズです。

「理系入試の最速攻略数学」

下村晶一著

文英堂

「大学への数学1対1対応の演習

東京出版編集部 編

東京出版

「数学の世界」

ニュートンプレス


「最速攻略」も「1対1対応の演習」も数ⅠA・ⅡB・ⅢCまであります。「最速攻略」では問題の解説に講義がミックスされており理解が進みます。問題も重要なものばかり選択されており、分野ごとにその中核を学べます。
「大学への数学・1対1対応の演習」は、これもまた長年多くの受験生に支持されてきたものです。3~5回は解きましょう。繰り返しが大切です。

数理科学を同時に学ぶ

数理科学を学ぶ際には、数学的発見の背景や歴史を学ぶことが重要です。関数や微分積分という計算技術はどのような知的発見のプロセスを辿って確立したのか。ギリシャの幾何学とアラビアの代数学はどのように融合したのか。数学史・科学史と共に学ぶことで、数学が面白い学問へと変わっていきます。

tanQ Cinema」で検索すれば数学をドキドキワクワク学ぶための動画がyoutubeにアップされています。